はじめに
横浜駅直通の複合型体験エンターテインメントビルASOBUILD(アソビル)。横浜中央郵便局別館をリノベーションした建物は「遊べる駅近ビル」をコンセプトにオープン。地下から屋上までフロアごとに異なるわくわくドキドキの体験ができます。
ここで紹介するのは、ASOBUILDの地下に広がる大人の遊び場「PITCH CLUB(ピッチクラブ)」。入った瞬間からまるで非日常のような驚きの空間が広がっています。空間を埋め尽くすアート、日本屈指のバーテンダーが監修したカクテル、横浜で作られたワイン、ビリヤードや卓球などテクノロジーと融合した新しいアミューズメントバーラウンジとなっています。
空間全体のアートを描いたのはOVER ALLsの山本勇気さん。500坪以上のワンフロアのオープンラウンジから各個室など至るところにアートが描かれています。製作期間はわずか2ヶ月程。ストーリー作りからこだわりの詰まった「アートだらけ」の空間の全貌を紐解いていきます。
まるでアートが動いているかのような不思議な錯覚
プロジェクションマッピングとアートを組み合わせて、まるでアートが動いているかのような不思議な錯覚を起こす「エレクトリックペイントアート」。日本ではPITCH CLUBでしか見られない最先端のアートだそうです。ここでは他では味わえない新感覚のアート体験ができます。
アートに込められたストーリー
個室7部屋それぞれには、トランプのキングやクイーンなどの絵柄のモデルになっている人物から名前が付けられています。そのひとつに、スペードのクイーンのモデルとなっている美しさと危険さを秘めたユディトをテーマにした個室があります。
裏テーマとして掲げたバーレスクと組み合わせ、キングの王冠を足げに描かれた女性の存在感は圧巻です。ユディト×バーレスクのストーリーに合わせたインテリアスタイリングを行うことによって、空間に個性を演出し非日常体験をたっぷりと味あわせてくれます。
道具や素材の使い方は、アーティストの”腕の見せ所”でもある
また時には、さまざまな道具や素材を使ってアートを描いています。壁の上から塗料を垂らし、自由にコントロールできない塗料のしずくがしたたるさまと大きさの異なるタイポグラフィアートを掛け合わせるなど、隅々までアーティストの工夫が詰まっています。
新しい非日常への入り口は既に始まっている
実はPITCH CLUBに繋がる階段の途中にもアートがあります。地下に広がる空間を想像しながら新しい非日常へと誘ってくれます。大人の遊び場として飲んで、遊んで、アートの世界観に酔いしれてみてはいかがでしょうか?